診療案内

患者さまのお話を聞き、柔軟に対応します。

うつ病が疑われる患者さまは、気分が落ち込んでいる、不安感があるといった症状があるかを聴取いたします。お話を伺っていると、まじめで仕事熱心だからうつになってしまったという患者さまは減っているように思います。新型うつと呼ばれている非定型的な気分障害の患者さまなど、うつ病も多岐にわたっていますので、ひとことでうつ病と片付けられない部分もあります。

うつ病の症状でお悩みの患者さまの大半は薬物療法による治療をおこないます。薬の組み合わせにより症状の改善を目指す、その方に合わせた治療方法ですから、薬物治療をできるだけ受け入れていただけるように、治療目的をていねいにお伝えしています。

薬物治療により症状の改善を目指します

パニック障害の症状は主に不安感から来る動悸・呼吸困難・発汗などです。何の要因もない状態で起きることもありますが、暗くて区切られた飲食店や、美容院、歯医者、高速道路や堤防道路、渋滞中の道路など狭いところや逃げられないと認識できる空間で起こりやすい傾向があります。過去の記憶がトラウマとなって起こると思われがちですが、感情に基づく記憶を司る脳の扁桃体という器官の影響が大きいです。

パニック障害の治療にはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を用いた薬物治療を主におこなっています。継続して飲んでいただくことで二カ月から三カ月ほどで症状の改善を目指します。

脳神経外科と連携を取り診断をおこないます

認知症の患者さまは、興奮状態になる、幻覚や妄想といったBPSD(行動・心理症状)の症状が出て、患者さまの様子がおかしいと気づいたご家族の方がご一緒に来院されることもあります。

認知症が疑われる場合、認知機能テストをおこない、認知症が認められた場合は脳の画像診断をおこなうため、CTまたはMRI検査を行う事ができる脳神経外科をご紹介させていただきます。治療には非薬物的な対応が選ばれることが多いですが、薬物治療によって症状が改善するケースもあります。

慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症、脳腫瘍などが脳に影響を与え、認知機能の低下がある場合は画像診断をおすすめします。

地域の支援施設とも連携が取れています

統合失調症、は実在しない人の声が聞こえるといった現実にないものをあると感じる幻覚が現れたり、周りで自分の悪口を言われていると思いこむ被害妄想などの症状が起こったりする疾患です。10代から30代の患者さまが多いことが特徴です。症状が初めて出たという患者さまには薬物治療を中心としたご提案をしますが、慢性的に症状が起きている患者さまは地域の就労移行支援事業所や、他の医院のデイケアに通っていただくこともありますので、支援施設とも連携を取りながら、薬物治療をおこない、症状が改善していくように目指していきます。

必要であればご家族への説明もしています

産後のうつは出産後1カ月から2カ月ほどで子どもがかわいいと思えなくなってしまったり、子育てができなくなってしまったりする状態を言います。治療は基本的にうつ病の治療と変わりはありませんが、周りの子育てに対する援助姿勢が重要になってきます。患者さまのご実家や義実家からの援助が受けられるか、環境を整えていただけるかを伺い、必要であれば当クリニックからご家族へ説明させていただきます。

症状が安定してきましたら、お子さまも一緒に来院していただくこともあります。おもちゃをご用意してお子さまが退屈しないように工夫し、スタッフは子育て経験者ばかりですので、患者さまの状態を受容しフォローにあたっています。